消泡剤を含まれた食品は身近に多いです。例えば健康食品の代表である豆腐がそうです。豆腐は昔から存在する食べ物ですし、凍み豆腐はうっかり凍らせてしまった豆腐を食べた武田信玄がたいそう気に入ったという逸話があるほどですが、武田信玄が生きていたころから消泡剤が存在していたとは到底考えられません。豆腐に消泡剤が用いられるようになったのは、工場で大量生産を行うためです。

大豆に含まれるサポニンは天然の界面活性剤(乳化剤)と呼ばれており、大豆を少し洗っただけでも泡が出てくるのはサポニンのせいです。その泡を放置しても豆腐はつくることができますが、口当たりも悪いですし、腐りやすいといわれています。工場で短時間で大量に生産したいのに、いちいち泡をつぶしていては非効率です。消泡剤は泡を消す以外にも、豆腐の場合は保存料の役割も果たしていると考えることもできるのですが、それでも加工助剤として微量しか含まれていないのと、仮に添加物が気になる場合は無添加のものを選んでも値段に大きな差があるわけでもありません。

そもそも大豆自体にサポニンのほかにもレクチン、フィチン酸塩、酵素阻害物質、ゴイトロゲン(甲状腺腫誘発物質)などの抗高栄養素を多く含んでいるということも添加物を気にするならば同時に気にしたほうがいいです。これは大豆が他の生物に食べられないようにするための防衛手段(生物毒)でもあるのです。生物毒は人間にとって反栄養素でもあり、発酵させることで生物毒を分解、無毒化してきたといわれています。大豆の加工食品に発酵食品が多いのはそのためでしょうし、豆腐ばかりを取るのではなく昔から伝わる発酵食品を取るのも健康を意識するなら大切だと思います。

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