消泡剤とは液体に泡ができるのを防いだり、発生した泡を消すために用いる添加物のことをいいます。泡の発生は、製品の製造工程における作業能率の低下や品質の劣化などの原因となるため、消泡剤が必要となります。身近な例としては、食品の製造工程や化粧品などが挙げられます。消泡剤は大きく分けて、シリコン系・ポリエーテル・界面活性剤・高級アルコールなどの有機系の4種類があります。

シリコン系は速効性に優れた汎用タイプで、水性と非水性の両方の発泡液に対して有効です。有機系は汎用度は低いのですが、水性の発泡液の消泡に優れた持続性があります。さらにシリコン系は、オイル型・オイルコンパウンド型・溶液型・エマルジョン型・自己乳化型に分類され、発泡液の種類や条件などで使い分けられます。まずオイル型は、添加剤や溶剤を一切含まない100%シリコンオイルで、油性の発泡液に最適です。

オイルコンパウンド型はシリカ粉をシリコンオイルに配合したもので、油性だけでなく水性の発泡液にも適しています。溶液型も油性に用いられますが、こちらは添加時の分散性や使用時の作業性を向上させるため、溶液タイプとなります。そしてエマルジョン型は、オイルコンパウンドを分散系溶液であるエマルジョンにしたもので、最も一般的な水性発泡液用消泡剤となっています。そのため廃水処理用や食品添加用など、様々な用途に利用可能です。

自己乳化型は、冷水で希釈して混合することでエマルジョンにしたもので、水性・酸性・アルカリ性に対して優れています。しかも塗料・切削油・不凍液といった内添用としても、持続性に優れた効果が期待できます。このように消泡剤には様々な種類があるので、目的に合わせた使い分けが重要であるといえます。

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